介護福祉士(ケアワーカー)は、高齢者や障害者の自立を助けるため、食事や入浴、排泄、衣服の着脱や歩行などの介護を行うのが仕事です。
高齢化社会が目前に迫る中、社会的にニーズの増加が見込まれ、将来性の高い職業です。
介護福祉士は、高齢者や障害者との対人業務がほとんどを占めるため、相手の気持ちを察して行動する、細やかな心遣いコミュニケーション能力が重要になります。
そういう意味では女性に向いた職業といえますが、医療行為の一環であることから重い責任もあり、相手の支えとなる強い精神力も要求されます。
たいへんな仕事ですが、その分やりがいもあるでしょう。
介護福祉士資格試験は毎年10万人以上が受験し、社会的認知度も高くなってきましたが、介護福祉士の社会的地位がまだ決して高いとはいえず、賃金も概して低めです。
せっかくこの仕事についても離職してしまう人が後をたたない状況なので、政策的な支援の必要性が叫ばれています。
介護施設の建設計画において、建設資金は国や自治体で様々な補助金が整備されているので建設は可能でも、必要な介護職員が集まるかどうかがネックになって実現しない場合も少なくないようです。
【受験資格】
1.特別養護老人ホームや介護老人保健施設の介護職員、介護保険の指定訪問介護事業所の訪問介護員(ホームヘルパー)などで、介護等の業務に3年以上従事しした者
2.高等学校又は中学校において、福祉に関する所定の教科目及び単位を修めて卒業した方者
3.特例高等学校において、福祉に関する所定の教科目及び単位を修めて卒業した後、介護等の業務にヶ月以上従事した者
【試験日】
2月(年1回)
【受験地】
筆記試験:
全国主要都市
実技試験:
北海道、青森、宮城、東京、石川、愛知、大阪、広島、香川、福岡、沖縄
【試験内容】
筆記試験:
人間と社会(人間の尊厳と自立、人間関係とコミュニケーション、社会の理解)
介護(介護の基本、コミュニケーション技術、生活支援技術、介護過程)
こころとからだのしくみ(発達と老化の理解、認知症の理解、障害の理解、こころとからだのしくみ)
総合問題
実技試験:
介護等に関する専門技能
【受験料】
10,650円
【問い合せ先】
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター