旅行会社が旅行者に安全で楽しい旅を提供する際、公正な取引が行われるように管理・監督をするのが旅行業務取扱管理者の仕事です。
具体的には、パンフレットやポスターの作成、旅行者への取引条件の説明、契約書の交付、苦情を処理などの業務において、管理・監督を行います。

旅行業務取扱管理者には、総合と国内の2種類があり、総合旅行業務取扱管理者は海外旅行も含めた全ての旅行の管理ができますが、国内旅行業務取扱管理者は国内旅行だけの管理ができます。

国内旅行業務取扱管理者は国内の手続きや法律に関する知識が必要となり、海外旅行業務取扱管理者の場合、各国の法律、文化、国情に精通している必要があります。
したがって、試験の出題範囲も広く、難しい試験の一つに数えられています。
ただ、旅行好きの人の場合、観光についてかなりの知識を持っている場合も多く、勉強もスムーズに進むでしょう。

旅行会社には、各営業所に一人以上の旅行業務取扱管理者を置くことが法令で義務づけられています。
したがって、この資格の取得者は就職時にかなり有利になるでしょう。
また、転職や再就職の際にも役立つので、女性に向いた資格であるといえます。

 

【受験資格】
国内・総合ともに、特に制限はありません。

【試験日】
国内:9月
総合:10月

【受験地】
全国47都道府県の指定会場

【試験内容】
国内:
1.旅行業法及びこれに基づく命令
2.旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
3.国内旅行実務
 1).運送機関及び宿泊施設の利用料金その他の旅行業務に関連する料金
 2).旅行業務の取扱いに関する実務処理

総合:上記の1.2.3.に下記を追加する
4.海外旅行実務
 1).海外の運送機関及び宿泊施設の利用料金その他の旅行業務に関連する料金
 2).海外旅行業務に必要な法令及び出入国手続き実務処理能力
 3).主要国の観光知識
 4).旅行関係語学
 5).その他の海外旅行実務

【受験料】
国内:5,800円
総合:6,500円

【問い合せ先】
国内:一般社団法人 全国旅行業協会
総合:一般社団法人 日本旅行業協会 研修・試験部