社会保険労務士は、健康保険、雇用保険、労災保険、厚生年金など、会社で働く人にとって大切な制度についての書類作成、手続きの代行などを行います。
就業規則や給与規定の作成、労務管理や年金などの相談に応じ、アドバイスを行うのも重要な業務です。
企業に在籍して社会保険労務士の資格を活かす場合、その企業の労働・社会保険関係の仕事をすることになります。
ただ、関連法令だけでも50種類以上にのぼるなど、業務を遅滞なく遂行するためにはかなりの経験を必要とします。
そのような理由から、社内で専門の人材を育てるよりは、外部に依頼するのが一般的です。
以上から、社会保険労務士は独立開業の道が開かれた資格であるといえます。
過剰労働問題や労働時間短縮が社会的な課題となる中、人事や労務のエキスパートである社会保険労務士のニーズはますます高まっています。
女性の社会進出が増えるにつれ、そんな女性の立場を代弁する女性社会保険労務士の増加も望まれています。
【受験資格】
大きくは、学歴、実務、資格の3つに分類され、そのうちの一つでも該当すれば受験することができます。
「学歴」についての条件を要約すると、高等専門学校、短大、大学を卒業した者ということになります。
これに該当しない人は下記の「実務」の条件を満たしているかどうかを見ます。
1.社会保険労務士若しくは社会保険労務士法人又は弁護士若しくは弁護士法人の業務の補助に従事した期間が通算して3年以上になる者。
2.3年以上、労働保険・社会保険手続きなどの人事・労務の経験がある者。
この「実務」に該当しない人は「資格」の一覧を見ます。
受験資格の詳細については、「社会保険労務士試験 オフィシャルサイト」をご覧ください。
【試験日】
8月(年1回)
【受験地】
北海道、岩手、山形、宮城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、石川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、香川、福岡、熊本、沖縄
【試験内容】
1.労働基準法及び労働安全衛生法
2.労働者災害補償保険法
3.雇用保険法
4.労働保険の保険料の徴収等に関する法律
5.健康保険法
6.・厚生年金保険法
7.国民年金法
8.労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識
【受験料】
9,000円
【問い合せ先】
全国社会保険労務士会連合会 試験センター