建築士は建築物の設計・監理に携わる際に必要な国家資格です。
建築士の資格は、一級建築士、二級建築士、木造建築士の3つに分けられており、扱える建築物の構造・規模が異なっています。
また、近年の必要性に応じ、構造設計一級建築士、設備設計一級建築士の資格が新設され、設計に関する責任も厳しく問われるようになっています。

500㎡を超える大規模建築物、300㎡を超える鉄筋コンクリート造の建築物の設計・監理には一級建築士の資格が必要ですが、二級建築士はその規模以下の住宅、アパート、店舗などを扱うことができるため、この資格で仕事を続けることも可能ですし、独立も可能です。

一級建築士の活躍の場は、マンション、オフィスビル、公共施設など大規模な建築物になりますが、二級建築士の場合、主な活躍の場は住宅の設計になる場合が多いと思います。
住宅の設計においては、キッチン、水回り、収納などが重要な要素となります。
これらは細やかな女性の感性が活かされるスペースであり、女性ならではの様々なアイデアが生まれてくるのではないでしょうか。
インテリアコーディネーターやキッチンコーディネーターに女性が多いことは、この事実を裏付けています。
そういう意味では、住宅設計が活躍の場になる二級建築士は女性に向いた資格であるといえます。

建築を学んだ経験の無い人の場合、建築士の資格を取る道は開かれていますが、実務経験が受験資格とされるため少々難しい面があり、そういう点は心得ておく必要があります。

試験については、まず学科試験が実施され、その合格者のみが製図試験を受験することができます。

 

【受験資格】
1.大学・短期大学・高騰専門学校の指定科目の修了者
2.高等学校・中学校の指定科目の修了者で、3年以上の実務経験者
3.建築設備士の資格取得者
4.7年以上の実務経験者
5.その他都道府県知事が特に認める者

【試験日】
学科試験:7月
製図試験:9月

【受験地】
全国47都道府県の指定会場

【試験内容】
学科試験: 建築計画、建築法規、建築構造、建築施工
設計製図試験: 設計課題は事前に発表

【受験料】
16,900円

【問い合せ先】
財団法人 日本建築技術教育普及センター